暇に任せて読んだ(短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント)

短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント

短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント

正月ということもあり、何気なくAmazonで書籍を購入、読んでみた。
200P強であるが、するすると読める。内容としては、近年、評価に取り入れられる「目標管理(成果評価)」「コンピテンシー」を、日本型マネジメントを捨てて取り入れた結果主義的旧来アメリカ型のマネジメントとし、即時に行動を評価することによって、人(または、チーム)のやる気を出させることが肝要である(う〜ん、乱暴な表現かな)といったもの。

確かに、私自身もコンピテンシーなどには、なんとなく違和感を覚えていた。
この本を読んで、ウンウンとうなずきながら読み進めていったが、決してすっきりした訳ではない。
まぁ、仔細な所での論述に矛盾がある(大勢に影響のない範囲だが)といった話はあるが・・・

この本が言わんとしている所は、人がとる行動についてPositive<->Negative, 即時(Sokuji)<->後(Ato), 確か(Tashika)<->不確実(Fukakujitsu)の3つの軸で捕らえて、PST(肯定的で、即時に確か)な結果を得られるときにその行動は継続されるというものであり、組織(企業)においての結果に対する応答(賞与、昇給、昇進)は即時性がないので行動を継続させるには不十分であると言うことのようである。

端的に言えば、はてなポイントの様な小さな行動に対する小さな(しかし、即時的な)報酬の方が人をやる気にさせるというもの。

ただ、これで本当に組織が変わるのかどうかは疑問。

個人的には、PST, NAFのS(即時), A(後で), T(確か), F(不確実)はどうかと思う。もうちっと、センスのあるものに出来なかっただろうか・・・